2008/09/25

誰のための禁煙か



京阪三条駅構内のトイレにて。

心の内の、あなたが見ています。

禁煙


恥の文化と罪の文化。

ルース・ベネディクト『菊と刀』にある、有名な概念だ。

人への迷惑や体裁を基準とする恥の文化。

宗教的戒律や良心を基準とする罪の文化。

だけど、この張り紙の言ってることは明らかに罪の文化の内容だ。

でも、禁煙場所での喫煙は明らかに迷惑だ。

僕は、煙草の煙があると、呼吸がしにくくて息苦しくなる。

もちろん、臭いもつく。

そういう声が多いがための禁煙であって、健康のための禁煙ではない。

だから、ここでのこういう言い方はなんかおかしいと思うんだよ。


しかし、「周りに迷惑」「恥ずかしい」はもはや効力を為さないのか。

いや、そうは思わないけどね。

ただ、効きにくくなってることは、学校の授業風景とか聞くと実感する。

「周りに迷惑かけてないから」は常套句。

恥の文化を逆手に取った形だ。

だから、自らの不利益に触れることで自制を求めるしかない。


日本の京都と言う場所でこの張り紙。

考えさせられた。

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