2007/07/11

批判CMについて一考

◆ 予告通り ◆

昨日言ってたやつ。

先ずは、1984年のスーパーボウルのときに流れたアップルコンピュータ(現アップル)の伝説のCM。



オーウェルの『1984』(「ビッグブラザー」が世界を支配する云々は聞いたことあると思う)が元になってるヤツだけど、これのパロディが最近アメリカで流れてるらしい。



そう、オバマ陣営のアメリカ大統領選挙用CM。

ビッグブラザー=ヒラリー・クリントンって言う構図で、ヒラリー側の手法を批判している。

アメリカの選挙用CMって専ら相手陣営を批判するものが多いらしくて、まあそれはそれで面白いんだろうけども、日本人からすればなんだかなあって感じ。

で、この前講義のときに見せてくれたものはアメリカの選挙用CMを巡る現状の特集で、それによると、批判CMが横行する現状を非難する動きもあるみたいだけど、やはり民衆に受け入れられやすいのは分かりやすい批判CMだということ。

自己を上げるより、他人を貶める方が楽だし、効果もあるということか。

だけど、そんな消極的なことしか出来ないっていうのも悲しい。

一方で、新興国でずっと競争原理にさらされ続けてきたアメリカにとって、相手を蹴落とし自分がのし上がるというのは至って普通なことなのかもしれない。

対照的に日本は競争を忌み嫌う傾向があるから、こんな考えになるのだろう。

最近のMacのCM(ラーメンズが出てるやつ。個人的には好き。)やDoCoMoの「さて、そろそろ反撃していいですか」のCMがあまり好かれないのも、きっとこの辺なんだろうな。

あんまりガツガツされるのも嫌だけど、大人な感じで鎬を削って欲しい。

ちなみに、ヒラリー批判のパロディCMのパロディもあった。出来は悪いけど。

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